SevenColors Columnでは、ママに役立つトピックスを発信します!
赤ちゃんの聴覚

外の世界を感じる為に備わっている感覚機能五感のひとつの「聴覚」。
新生児の赤ちゃんでもママの声に反応したり、ドアが閉まるバタンという音にびっくりしたり・・・もしかして生まれた時から聞こえているの?
今回は「赤ちゃんの聴覚発達」についてご紹介いたします。

 実は生まれる前から聴こえている!
耳の感覚器官は形としては、妊娠10週までに出来ています。
神経が出来上がり脳に情報が伝達される機能をもつのは20週~25週にかけてで、
その頃から赤ちゃんにはママの心臓の音や身体を流れる血液の音などが聞こえ始めます。
ママの声も骨伝導で聞こえます。
つまり妊娠5ヵ月頃ですから、結構早い段階で赤ちゃんは音を感じているのですね。
妊娠8ヶ月頃には音の強さや高さも聞き分けて赤ちゃんはお腹の外の音を聞いているとの事。

外の音が聞こえているかについては諸説あり、
赤ちゃんは羊水の中にいるので(丁度私たちがプールにもぐった時の様な状態)、実際外の音は大音量でなければほとんど聞こえていないという説もあります。
その為、赤ちゃんに落ち着くクラシックの曲を聞かせたり、パパが外から話しかけたりする胎教は効果がないのではとも思えます。
しかし落ち着く音楽を聴くことによりママがリラックスすれば赤ちゃんにもそれ伝わって間接的にリラックスしたり、 パパが赤ちゃんに話しかける事によって父親としての自覚をもつことには良い効果がありますので、どちらにしても赤ちゃんへの直接の胎教だけに固執せず広い視野で取り組んでいきたいものですね。
 生まれてからの聴力発達
お腹の中にいる時から音が聞こえている赤ちゃんですが、
聞こえる音と現象の関連付けの発達は生まれた後、他の感覚が発達するとともに一緒に成長していきます。
生後3ヵ月までは新生児の時と変わりありませんが、過ぎたあたりから音を認識し始めます。
ママの声かけや呼びかけに答えてうれしそうな顔をしてみせるなど情緒的な反応をみせたり、「あー」「うー」など声を出して応えてくれる様にもなってきます。
呼びかけてもぼんやりしていた赤ちゃんが段々と反応を見せてくれる様になり、コミュニケーションも一層楽しくなりますね。

6ヵ月頃からは、いろいろな音を聞き分け理解し始めます。音がするとした方向へ目を向けたりもするようになります。 これは聴覚と視覚が発達し双方の連動ができているためでもあります。
この頃に色々な音が出るおもちゃで遊んであげると聴覚発達に刺激になりそうです。

1歳頃には、段々と言葉を理解する様になり、大人が話している言葉の真似ではなく言葉を理解して話し始めます。また遊びなどに夢中になると、周りの余計な音をシャットアウトできる様になることにより集中力も増してきます。
視覚も発達し小さなものまで見える様になってきますので、簡単なかるた遊びなどの聴覚・視覚・脳を刺激する様な遊びを徐々に取り入れ始めるのもおすすめです。


生まれる前から音が聞こえている赤ちゃん。
これから出ていく新しい世界はどんなところなのか?と聞き耳をたてているのかもしれないと思うと
安心できる様な優しい声でお話してあげたいですね。
また生まれて来てからは新しい世界に対応すべく、色々な刺激にさらされながらもすくすくと五感を発達させがんばっています。
たとえば声に反応してくれるという大人にとっては当たり前に思えることが
ママ・パパにとっては大きな一歩で感動的なことでしょう。
少しでもがんばっている赤ちゃんの手伝いが出来る様な関わりができるとよいですね。
【 参考資料 】
赤ちゃん&子育てインフォ
・ママプレ
M3Q
こそだてハック
・goo ベビー