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赤ちゃんの視覚

外の世界を感じる為に備わっている感覚機能五感のひとつの「視覚」。
新生児の赤ちゃんにおもちゃを見せても、なんだかぼんやりと目の焦点が合っていなくて、反応がない・・・ 発達段階で全く見えていないのでしょうか?一体いつから見える様になるの?
今回は「赤ちゃんの視力発達」についてご紹介いたします。

生まれたばかりの赤ちゃんの目は大人の目より少し小さいですが、ほとんど同じ形をしています。
しかし見えるには網膜に映った情報を大脳に伝え、それを脳が認識するという処理が必要になります。
物の細部まで見えて、遠近の認識ができ、やがて立体で物を認識できるようになるには、
赤ちゃんの視力の発達には、目の成長と情報を伝える神経系と認識する脳機能がセットで発達することが重要というわけです。
 新生児~生後2ヶ月の赤ちゃん
実は赤ちゃんはお腹の中にいる時から、明るい・暗いといった明暗は認識する事ができます。
生まれてすぐの視力は0.01程で、まだ両目の焦点を定める能力が備わっていない為、視界に入ってもぼやけて形も認識出来ない状態なのです。色は黒・白・グレーだけしか分かりません。
20~50cmの距離にある物が一番よく見えるため、白黒の配色が入ったおもちゃやママの黒い髪などは認識しやすいといわれていますので、赤ちゃんをあやす時はこの距離内に入ってあげるとよいでしょう。 また人の顔などをじっと見つめる事ができますが、動くと追って見る事ができません。
生後2週間頃には50cmあたりにある物を両目で見ようとし、生後1~2ヶ月にかけて徐々に物や色を認識できるようになっていきます。 また動くものを目で追う「追視」が徐々に出来るようになります。
おもちゃを左右に動かして目で追わせたりする遊びなどで発達に刺激を与えてあげましょう。
生後3~5ヶ月の赤ちゃん
視力は0.04~0.08程度となります。
色は最初に「赤」を認識できる様になりその後はっきりした原色からその他の色も段々分かる様になっていきます。
両目を連動させて焦点を定めることを習得し、物の形もぼんやりと分かってきます。
形がはっきりとして原色に近い色の物に赤ちゃんは反応しやすいので、リビングなどには興味を引く原色に近い物を置くと好奇心を刺激します。
生後6~8ヶ月の赤ちゃん
視力は0.1程度になります。
生後8ヶ月頃から目の機能がさらに発達して立体的に物を見れる様になります。奥行き、上下左右、自分と物との距離なども把握できる様になり、 ハイハイやつたい歩きによって色々な物に興味を示していきます。
この時期、斜視などの問題があると弱視になりやすいので注意が必要です。
1歳~の赤ちゃん
視力は0.2~0.25程度で、小さなものまで見える様になり物を見るために焦点を合わせたりする事が自然に可能になってきます。
本の絵の簡単な輪郭がわかるのは1歳半頃からなので、絵本を一緒に読むなどの遊びもより楽しくなっていきますね。
3歳頃には1.0の視力になる子も。脳や神経も発達しほぼ大人と同じ様に見えるようになります。


最初はぼんやりしか分からなかった赤ちゃんが、ママのお顔を判別できるようになったり、見える色がどんどん増えたり。3歳には小さな身体でも視力は大人と同じくらい見える様に。
最初の内、おもちゃに反応しなかったのは興味がなかったからではないのですね。
赤ちゃんの視力の発達具合によって、おもちゃの色を原色に近いものにしたり、音が出るものを選んであげたり、工夫して遊んであげたいですね。